坂本歯科醫院

遊び心あふれる看板が目印
港町の歴史と風情を楽しんで

戦後から1995（平成7)年にかけて開院していた歯科医院跡で、大正から昭和初期の建築とみられています。歴史的な建物が残る町並みの一角にあり、隣家とつながる構造も特徴的で、かつて坂本歯科醫院の隣では、清家貴金属店が営業を行っていたそうです。「坂本歯科醫院」と描かれた特徴ある看板は昭和21年制作、「歯」の字がまるで笑顔の口元のよう。歯科医（女医）の弟さん（彫塑家）による製作とのことで、篆書浮き彫のヒノキ看板の裏が行書体なのも面白いところ。閉院後は空き家になっていましたが、現在は、「坂本歯科醫院を活かす会」を発足し、建物の再生と活用に向けて整備を進めています。

ユニークポイント

・

仕事場空間に併せた住まいの分離と動線の工夫、多くの収納が備わる勝手の良い間取り・造作から暮らしへの意欲と喜びが垣間見える

・

当時の豊かで高い文化的環境と自由で芸術的な気質の一例として、坂本家一族の歴史を通して知ることができる空間

・

町中の各区画に残る特徴ある建物の一つで、散策しやすい平地や町のコンパクトさ・密度など、周辺との連続により、より引き立っている

活用実績

・

フリーマーケット

・

作品展示